【遺留分減殺請求】の正しい書式や文面とは?

特定の相続人に有利な遺言書がある場合、遺留分として法律で定められた権利を主張することが可能です。

しかし、「自分にも権利がある!」または「1人だけずるい」と文句をいっても、正しい権利を主張することができません。

そこで重要となるのが、遺留分減殺請求です。

遺留分は、民法で定められた最低限の権利となるため、遺留分減殺請求として正しい方法で主張することにより、侵害された権利を取り返すことができます。

遺言書のある遺産相続に納得のいかない方は、ぜひ参考にしてみてください。

遺留分減殺請求はどんなケースで必要になる?

遺留分減殺請求とは、冒頭でもご紹介したように、法律で定められた最低限の権利を請求することを指します。

たとえ遺言書があったとしても、

  • 配偶者
  • 子供(または孫などの代襲相続人)
  • 親などの直系尊属人

このいずれかに当てはまっていれば、遺留分減殺請求権が認められます。

したがって、遺留分まで遺言書によって侵害されている場合には、遺留分減殺請求権を遺留分減殺請求にて行使することにより、取り戻すことが可能です。

遺留分減殺請求の正しい書式とは?

遺留分減殺請求は、口頭でも法的には問題ありません。

しかし、文書として証拠に残らない形で遺留分減殺請求を行うと、後に大きなトラブルが発生するケースも少なくありません。

そのため、内容証明郵便を使って遺留分減殺請求を行うのが一般的です。

内容証明郵便に使用する用紙は、特に明確な決まりがありません。

コピー用紙でも構いませんし、便箋でも問題ないのです。

また、文章に関しても、手書きとワープロ両方が認められます。

遺留分減殺請求の文例

遺留分減殺請求を内容証明郵便で送る際には、以下のような文章を作成します。

「拝啓 時下ますますご清祥の程お慶び申し上げます。

私は、貴殿に対して以下のとおりご通知いたします。

被相続人・○○○○氏の平成○○年○月○日付遺言書は私の遺留分を侵害していますので、本書をもって貴殿に対して、遺留分減殺請求を致します。

宜しくお願い致します。

敬具」

ちなみに、この文面は私自身が遺留分減殺請求を、弁護士を通して作成してもらったものです。

文字数や改行に関しては、実際の書面と異なるためご注意ください。

遺留分減殺請求での注意点

遺留分減殺請求では、次の3つに気をつけて内容証明郵便を作成してみてください。

文字数に気をつける

遺留分減殺請求では、文字数に気をつけてください。

1枚の用紙に対して可能な文字数は、次のように定められています。

  • 1行に対し20文字以内にする
  • 26行以内にする

この文字数で文章が収まらない場合には、用紙の枚数を増やします。

また、縦書きでも横書きでも可能な文字数に違いはありません。

使用する文字に気をつける

遺留分減殺請求に使用できる文字は、次の6つです。

  • ひらがな
  • カタカナ
  • 漢字
  • 数字
  • 句読点
  • 記号

なお、記号に関しては一般的なものが使用可能となり、アルファベットに関しては、固有名詞以外に使用すると不可になります。

必要事項を必ず記載する

遺留分減殺請求では、必ず記載しなければいけない必要事項があります。

  • 被相続人の名前
  • 遺留分の請求対象となる相続遺産について
  • 遺留分を侵害した行為の特定
  • 遺留分を行使する人の名前
  • 遺留分減殺請求を行う意思表明

これらがきちんと記載されているかを確認し、漏れがないか第三者にチェックしてもらうと良いでしょう。

まとめ

遺留分減殺請求は、内容証明郵便を使って自分で作成することができます。

しかし、

  • 送り先がよくわからない
  • 正しく作成できるか不安
  • 個人的にやり取りしたくない

このような気持ちを抱いているのなら、弁護士に作成依頼をするのがおすすめです。

私自身が依頼した際にかかった費用も30,000円程度だったので、そこまで高額なものではありません。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。